くせ毛にまつわるエトセトラ

 思い返せば、私は思春期の頃から現在に至るまで常にくせ毛に悩んでいた。

 うねりがひどく、アホ毛のような質感だった。小3の頃から毎朝丹念にブローしていたものの、学校に着く頃にはもやもやヘアーに元通りだった。容姿も、お世辞にも可愛いとは言えず、持ち前のコミュ障も存分に発揮した私の学生時代は、かなりダークなものだった。

 小学生の頃はそこまでひどくなかったものの、中学へ上がるとまず、男子から存分にからかわれた。元々男子と話すのが苦手で、でも少女漫画のような恋愛に人一倍憧れていた私は、ひどく、それはもうひどく傷ついた。また、当時私は、くせ毛をできるだけ目立たないような髪型を日々研究していた。前髪を分けてピッチリとピン留めしたり、ツインテールにしたのち毛先のほうまでヘアゴムで何重にも縛り上げたり。今思うとかなり奇怪な髪型(これでも当時は必死だった)を、女子には裏でかなりいじられていたらしい。そんな感じで、容姿にも性格にも、そして髪型にも自信がなかった私は、常に前髪を意識しながら日々を過ごした。

 そんな中三の秋。私のくせ毛人生に救世主が現れる。ヘアーアイロンの登場である。たまたま出かけた電気屋で運命の出会いを果たし、貯金箱の有り金をはたいて購入したのだ。あんなに悩んだくせ毛が嘘のように、まっすぐ伸びた。ストレートヘアの私は、顔はそのままのはずなのになんだかいつもより可愛く見えたし、自分に自信が持てた。るんるん気分であった。しかしそんな気持ちも長くは続かなかった。

ーーー湿気の襲来。苦労してアイロンで伸ばした髪も、雨の日の湿気や体育後の汗で元通りになってしまうのである。水分にさらされた後は、まるでシンデレラが魔法からとけたあとのような気分であった。毎日天気予報や体育後の汗を気にする日々であった。

 そして高校。とうとう親の許しを得てストレートパーマに手を染めた。パーマしたての自分の髪。美しいストレートヘアに加え、なんとつやつやの天使の輪まで!早起きしてアイロンをかけたり、天気や汗なんて気にしなくていいんだ!天にも昇る気持ちだったことを今も覚えている。

 それから現在に至るまで、ストレートパーマにはお世話になっている。ランニングコストを避難されることもあるが、髪型ひとつで自分に自信が持てたり毎日をご機嫌に過ごせたりするのだ。私にとってストレートパーマは、大切な生活必需品なのである。